譲渡所得税とは？土地の売却にかかる費用・税金・注意点を解説

今回は、土地の売却にかかる費用と、失敗を避けるための重要な注意点についてまとめました。初めての方でも安心して進められるよう、分かりやすい情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

土地の売却でかかる費用・税金

土地の売却時には様々な費用がかかります。各費用の計算方法や相場について分かりやすく解説していきます。

不動産業者を通じて土地を売却する場合に発生します。

例：1,000万円で売却する場合、仲介手数料は36万円(税別)

契約書や領収書など、売買契約に関連する書類を作成する際に課税されます。売却金額に応じて決まります。

※2027年3月31日までは軽減税率が適用されます。

土地を売却した利益に対して課税されます。税率は不動産の所有期間によって異なります。

　短期譲渡所得（5年未満）：売却益に対して39.63%（所得税率30.63%＋住民税率9%）
　長期譲渡所得（5年以上）：売却益に対して20.315%（所得税率15.315%＋住民税率5%）

土地の面積を測る際に発生します、売却時に境界が不明確な場合や、登記のために正確な土地の面積を確定する必要がある場合にかかります。

費用は土地の状況よって異なりますが、約30〜80万円が相場です。

売却する土地に建物がある場合、解体して更地にするためにかかります。

費用は構造によって異なりますが、平均的な大きさの戸建ての場合は約100万円～300万円が相場です。

土地に抵当権が付いている場合、抵当権を抹消する必要があります。抹消登記の費用(登録免許税)は、抵当権を設定した不動産1件につき1,000円です。司法書士に依頼する場合はその報酬も必要です。

例：戸建ての場合、土地1000円＋建物1000円＝2000円となります。

土地の資産価値を調査する際に発生します。

費用は調査方法ごとに異なり、一般的なスウェーデン式サウンディング試験なら5万円程度、ボーリング試験であれば20～30万円程度となります。

ローン残高がある場合、その返済手続きに伴い手数料が発生することがあります。手数料は金融機関によって異なり、5,000～3万円程度が相場です、

土地の売却で失敗しないためには、いくつかの注意点があります。以下のポイントをしっかり意識して進めましょう。

土地の査定を依頼する前に、周辺の土地の相場を調べておきましょう。中には、相場とかけ離れた価格を提示する悪質な業者もいるため、事前に相場を把握しておくことで、不当に安い価格で土地を手放してしまうリスクを避けられます。

相場の調べ方はさまざまですが、国土交通省が提供する「不動産情報ライブラリ」を活用するのがおすすめです。このツールでは、地図上に地価が表示されるため、簡単に相場を確認できます。また、スマートフォンからでも操作可能となっています。

土地の価値をしっかりと守るためにも、査定の前にはぜひ相場をチェックしてみてください。

土地の査定を依頼する際は、必ず複数の業者に依頼しましょう。前述の通り、一部には悪質な営業を行う業者も存在します。そのため、複数の査定結果を比較しながら、信頼できる一社を見極めることが必要です。

複数社に依頼すると、査定額にばらつきが出ることがあります。この差を単純に「高い・低い」と捉えるのではなく、なぜその査定額になるのか理由をしっかり確認することがポイントです。査定額の根拠を丁寧に説明してくれる業者ほど信頼性が高いといえるでしょう。

土地の売却では、焦りは大敵です。

「なかなか買い手が見つからない」「早く現金化したい」という気持ちから、つい焦ってしまうこともありますよね。でも、焦って決断すると、トラブルを招いたり、本来得られるはずの利益を逃してしまうことがあります。

実際、土地が売れるまでに1年以上かかるケースも珍しくありません。大切なのは、余裕をもって売却活動に取り組むこと。短期的な判断ではなく、長期的な視点で進めることで、より良い結果につながります。

土地の売却には、さまざまな費用や税金が関わり、失敗しないためのポイントもあります。

大切な土地を売るからには、できるだけ損を避けたいですよね。これらをしっかり理解しておくことで、土地の価値をしっかり守ることができます。安心して売却を進められるよう、しっかり準備を整えていきましょう。