
本記事では、機械式駐車場の解体と平面化について解説します。埋め戻し工法と鋼製平面工法の違いや費用、工事期間の目安などをまとめました。
機械式駐車場の解体と平面化
機械式駐車場は、限られたスペースを有効活用できる一方で、維持費や安全性が大きな課題となっています。
特に築年数が経過した機械式駐車場は、定期点検や部品交換などの維持管理費が高額になりやすく、故障リスクも高まります。
そのため近年では、機械式駐車場を解体し、平面駐車場へ変更するケースが増えています。
工事方法
機械式駐車場の解体後の平面化工事には、主に「埋め戻し工法」と「鋼製平面工法(鋼製床工法)」があります。
| 埋め戻し工法 | 鋼製平面工法(鋼製床工法) | |
|---|---|---|
| 概要 | 地下部分を土砂などで埋めて平面化する工法 | 地下部分を埋めず、鋼製の床で塞いで平面化する工法 |
| 費用 | 比較的安価 | 割高 |
| 期間 | 約1ヶ月〜2ヶ月 | 約1週間~1ヶ月 |
| 注意 | 地盤の状況によっては不可能 | 排水ポンプなどのメンテナンスが必要 |
埋め戻し工法
機械式駐車場を撤去した後、ピット(地下部分)に土砂や砕石などを充填し、その上をコンクリートやアスファルトで舗装する工法です。
地下空間を埋め戻すため、将来的に建て替えや土地売却を予定している場合に適しています。
メリット
- 比較的コストを抑えやすい
- 工事後のメンテナンスはほとんど不要
デメリット
- 埋め戻し材の重量によって、周辺地盤へ影響を与える可能性がある
- 地盤条件によっては施工に適さない、または施工できない場合がある
鋼製平面工法(鋼製床工法)
機械式駐車場を撤去した後、ピット(地下部分)は埋め戻さず、鋼製の床板で塞いで平面化する工法です。
地下空間を残したまま施工するため、将来的に機械式駐車場を再設置する可能性がある場合や、短期間で平面化したい場合に適しています。
メリット
- 埋め戻し工法と比べて工事期間が短い
- 埋め戻しを行わないため軽量で、周辺地盤への影響が少ない
デメリット
- 埋め戻し工法と比べて費用が高くなる場合がある
- 鋼板部分は雨天時などに滑りやすくなる
- ピット内部が空洞のまま残るため、排水設備や排水ポンプなどの維持管理が必要
費用について
機械式駐車場の規模や構造によって変わりますが、平面化工事の費用目安は数百万から数千万円になります。
一般的には、埋め戻し工法のほうが費用を抑えやすく、鋼製平面工法のほうが費用が高くなるケースがあります。
ただし、地下ピットが深い場合や、残土処分費が高い地域では、鋼製平面工法のほうが有利になることもあります。
埋め戻し工法が高くなるケース
- ピットが深い
- 残土処分費が高い
- 地盤改良が必要
- 搬入出経路が狭い
鋼製平面工法が高くなるケース
- 鋼材価格が高騰している
- 大型車対応が必要
- 防錆仕様を強化する
- 特注サイズになる
まとめ
機械式駐車場の老朽化や維持費に悩んでいる場合は、早めに平面化を検討することで、将来的なコストやトラブルの軽減に繋がります。
平面化工事には、主に「埋め戻し工法」と「鋼製平面工法(鋼製床工法)」があります。
埋め戻し工法は、地下部分を土砂や砕石などで埋め戻し、その上を舗装して平面化する工法です。比較的コストを抑えやすく、施工後のメンテナンスがほとんど不要となります。
一方、鋼製平面工法(鋼製床工法)は、地下部分を埋め戻さず、鋼製の床で塞いで平面化する工法です。一般的には埋め戻し工法より費用が高くなる傾向がありますが、地盤への負荷を抑えやすく、比較的短期間で施工できます。
今後の運用方法やご予算に合わせて、適した工法を検討してみてください。

