フラップ式駐車場の特徴とは?向いている場所や注意点を解説!

本記事では、フラップ式駐車場について詳しく解説します!

フラップ式駐車場の種類やメリット・デメリットをはじめ、どのような場所に適しているのか、不正利用のリスクや利用できない車両についても掘り下げていきます。

フラップ式駐車場の導入を検討している方や、利用時の注意点を知りたい方はぜひ参考にしてください!

フラップ式駐車場とは

フラップ式駐車場は、車が駐車スペースに入ると、自動的にロック板が上がり、車のタイヤを固定する仕組みの駐車場です。

ゲートが不要で、狭い土地にも適しており、ドライバーにとって馴染みやすい設備のため、操作が簡単でわかりやすいという特徴があります。

種類

ロック板には主に3つの種類があります。

フラップ式
フラップ板

コインパーキングで最も一般的に見かけるタイプです。すでに広く普及しているため、多くの利用者が操作方法を理解しています。

一方で、ロック板が地面から立ち上がるため、歩行者がつまずく可能性があり、高齢者や小さな子どもが訪れる場合には注意が必要です。

昇降式
昇降式ロック板

このタイプはバリアフリーに対応しており、ロック板による転倒リスクを軽減できます。

従来のフラップ式では、歩行者がつまずいて転倒する可能性があるため、高齢者や体の不自由な方が訪れる病院などの施設には適していません。​しかし、狭い駐車場ではフラップ式のメリットも多くあります。

「病院だけど駐車場の敷地が狭いためフラップ式を採用したい」という場合には、昇降式ロック板をおすすめします。

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前置き式
前置き式ロック板

このタイプは、ロック板をタイヤで踏む必要がないため、車への負担が少なくなります。

特に、車高の低いスポーツカーや高級車には、ロック板が車体にダメージを与える可能性があるため、前置き式が適しています。

ただし、ロック板を車の前方に設置するため、一定の車室の長さが必要です。

他のロック板と比べると普及率が低いため、取り扱っているメーカーが限られていますが、例えば株式会社パークエンジニアには「フロントロック」という前置き式の製品があります。

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メリット

駐車場に入りやすい

ゲートバーがないため、スムーズに入庫できるのが大きなメリットです。

従来のゲート式駐車場では、発券機や精算機に幅寄せする必要がありますが、フラップ式駐車場の場合はその手間が不要です。

コストが抑えられる

ロック板のメンテナンスや修理費は発生するものの、ゲートや発券機の設置・維持費用が不要なため、全体的な運用コストを抑えられます。

操作が分かりやすい

フラップ式駐車場はコインパーキングとして広く普及しているため、利用者が操作に慣れているケースが多いです。初めて訪れる駐車場でも迷わず利用できるため、利便性が高いです。

デメリット

駐車しにくい

ロック式駐車場はゲートがないため入庫はしやすいですが、ロック板があるため、駐車の際に慎重な操作が求められます。

特に、車高の低い車や運転に慣れていない方にとっては、ロック板をまたぐことに不安を感じる場合があります。

事故のリスク

ロック板による物損事故が発生することがあります。

また、フラップ式駐車場は比較的狭い敷地に設置されることが多いため、車同士の接触事故や、歩行者との衝突事故が発生する可能性があります。

機械故障のリスク

ロック板の機械が故障すると、ロック板が下がらず、利用者が出庫できないトラブルが発生することがあります。その場合駐車場管理者の対応を待つ必要があり、利用者にとって大きなストレスとなってしまいます。

フラップ式駐車場が向いている場所

小規模~中規模の駐車場

フラップ式は、車両ごとにロック板を設置するため、駐車台数が増えるほど設置コストがかかります。

そのため、20台程度までの駐車場に適しており、それ以上の規模ではゲート式やナンバー認識システムの導入がコスト面で有利になる場合があります。

土地が狭い駐車場

フラップ式は、変形地や狭小地に適しています。車室ごとにロック板を設置するため、限られたスペースを最大限に活用することができます。

短時間利用が多い場所

短時間駐車の回転率が高い場所に向いています。

例えば、コンビニ、ドラッグストア、個人経営の店舗など、短時間の駐車が多い施設では、ゲート式よりもスムーズに運用できることが多いです。

フラップ式でも不正利用は起こる!

フラップ式駐車場では、精算が完了するまでロック板が下がらないため、未払いのリスクは低いとされています。しかし、完全に不正利用がないわけではありません。

例えば、以下のような不正利用が起こることがあります。

  • ロック板を避けて駐車する
  • ロック板を踏みつけて駐車する
  • ロック板を乗り越えて出庫する

これらはかなり強引な手段ですが、実際に発生している例です。

不正利用を防ぐためには、監視カメラの設置や警告表示を強化するなど、対策をする必要があります。

フラップ式駐車場を使えない車がある?

実は、フラップ式駐車場を使えない車があります。

正確には、使えないというより「利用時にリスクがある」「適していない」といった表現が正しいです。

まず、車高の低い車です。車高が低いとロック板が車体に接触してしまう可能性があります。傷や損傷の原因になるため、利用には注意が必要です。

一方で、車高が高いSUVや大型車の場合、ロック板のセンサーが正常に作動しないことがあります。その結果、駐車したにもかかわらずロック板が上がらず、正しくロックされないケースが発生することがあります。

フラップ式駐車場を運営する際は、こうした車両の利用可否について看板や利用規則に明記することが重要です。

特に、スポーツカーやSUVのオーナーにとっては、駐車後にトラブルが発生すると大きな負担となるため、事前にしっかりと注意喚起を行いましょう。

まとめ

フラップ式駐車場は、各車室にロック板を設置し、精算後にロックが解除されるシステムの駐車場です。

利用者にとって馴染みがあり、スムーズに入庫できるといったメリットがある一方で、駐車のしにくさや、ロック板による事故・機械故障のリスクも伴います。

また、車高の低い車やSUVなど、一部の車両には適さない場合があるため、導入の際は注意喚起や利用規則の明示が重要です。

フラップ式駐車場のメリット・デメリットをしっかりと考慮し、設置場所や利用者層に適した運用を検討しましょう!

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